2022/09/06 12:59

1ヶ月に1回開催する「トランペットツキイチアンサンブル」の第1回目を開催いたしました。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。


ツキイチアンサンブルは毎回テーマを変えて、アンサンブルや合奏に役立つスキルを手に入れつつ、ひとつの曲を仕上げていくことを主軸に行う講習会要素の強いトランペットアンサンブル企画です。


今回のテーマは「テンポ」。

楽譜には、ほぼ必ずテンポの指示が書いてあり(書いてないと困る)、そのひとつに具体的な速度を示すメトロノーム記号というのがあります。


「四分音符=120」などの表記をしているので、メトロノームや時計などがあれば速度を知ることができます。


しかし、クラシック音楽にはメトロノーム記号ではなく文字による速度指示というのも多く見られます。AllegroとかLargoとか。

これらの文字による速度はどのように決めていけば良いのか。これが今回の大きなテーマでした。


まず必要なのはそれらの文字がどのような意味を持っているか、ということ。楽語辞典や楽典で調べても確かに書かれてはいるのですが、「快活に」とか「中位の速度で」と言われてもハッキリ言ってよくわかりません。

そこで、イタリア語辞典を引いてみることにします。すると、それ以外にもたくさんの意味が速度記号に使われている単語には含まれているのがわかります。


それを知り、楽譜を見て、自分が一番しっくりくるテンポを生み出していく。そして、それを元に他の奏者と一緒に演奏する。

各自がイメージしたテンポが同じではないことが起こるわけですが、これは演奏の場面では絶対にあることです。指揮者のテンポや1stの奏者のテンポ、そして自分のテンポ、これらが違った場合、どのようにしけいけば良いのか。自分のテンポを否定するのか?どうなんでしょうか。


そんな感じのお話をしつつ、いくつかの短い2重奏作品をみなさんそれぞれの思うテンポで演奏していただきました。


同じようなイメージを持っている時もあれば、だいぶ解釈が違うこともあって非常に興味深かったです。


こんな感じの2時間のアンサンブルを毎月開催する予定です。次回は9月23日(金祝)13:00。テーマは「アインザッツ(合図の出し方)」です。アンサンブルでは必須ですが、それだけでなく、吹奏楽やオーケストラでも要所で大変重要なスキルになります。

ぜひご参加ください!

お申し込みはBASEにて承っております。